フロアコーティングとは、床面の保護のため、その表面を何らかの材料で覆うことを指します。なぜそのようなことをするかと言いますと、例えばフローリング材の床面の場合、当然ながら木ですからそのまま使用していては傷も付きやすいです。家具の重さでへこんだりするかもしれません。何か物を落とすと傷付くでしょう。
湿気が多いと腐食もするかもしれません。こういうことをできるだけ防ぐために、表面を樹脂のようなもので覆うことがフロアコーティングです。フローリング材以外でも行われることがあります。例えばよく病院や公民館などでみられるリノリウムもコーティングの一種です。
もちろん、厚みには限界がありますから、いくらフロアコーティングしていてもこれらの傷みを完全に防ぐようなことはできませんが、何も行わないよりは全く違います。さらには、もしコーティング部分が劣化しても、材質そのものの品質が保たれていれば、再コーティングと言ってコーティングを塗り直すことも可能です。似たような意味合いとして、ワックス掛けというのもあります。一昔前には、学校の床にはフロアコーティングするだけの余裕はなく、ワックス掛けが当たり前でした。
広い意味ではワックス掛けもコーティングの一つであり、確かに何もしないよりは保護することが期待できますが、単にワックスという油脂を引くだけで、薄いとはいえある程度の厚みはある樹脂で覆うのとは当然ながら耐久性が全く異なります。